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Client

​:

株式会社ワコム

Annual

​:

2021年

Services

​:

UX・UIデザイン, グラフィックス制作, ソフトウェア設計コンサル, ソフトウェア開発, デザインコンサル, 機械学習コンサル, 機械学習モデル開発

OUTLINE 

エスディーテックは、株式会社ワコムと共に、デジタルペンのデータに現れる人の心理の探求を続けています。

出展3年目となる Connected Ink 2020 では、個人と集団との関わり方をテーマに、これまでより抽象度の高いアートワークを製作しました。


Connected Ink 2020 アートワーク2

Connected Ink 2020 アートワーク2

Individuals and Group 

私たちは様々な集団に属しています。

会社・学校・家庭・部活動・趣味仲間・信奉・地域など。固定的に思える環境からも、ふと一歩外に踏み出せば、無限に広がる可能性を発見するでしょう。

居心地の良い集団を見つけたなら留まるのも、再び未知の旅へ出るのも自由です。

「漂流者」と名付けられたこのアートワークは、あなたのタイプはこうですと決めつけ答えを出すのではなく、機械学習の推定を通して自己のメタ認知を助け、問いを立てる事を目的にしています。

曖昧な人間の内面を推定した結果は、そのまま不明瞭な身振りで可視化され、それをどう解釈するかはあなた次第。

この体験を通して自分自身への気付き・考えるきっかけを与えるものです。


Connected Ink 2020 アートワーク3

Machine Learning Model Development 

このシステムを体験するユーザーは、まず自己を客体化するためにアバターを作り、次に少し広い部屋の中で他のアバターと短い交流をします。

アバターの顔を描いたり髪型や服を選んだり、他のキャラクターに近づいて話しかけたり。

これらのペン操作から得られた筆圧や軌跡などは、裏で機械学習にかけられます。

ここで推定されるのはユーザーの自身への拘りの強さや外部刺激に対する反応、積極性、集団との関わり方などです。


Connected Ink 2020 アートワーク4

ペンデータの分析を終えたアバターは、暗い地平空間に“転送”されます。

あなたを映したアバターはひとりでに歩きだして他者と交流を始めますが、ここからユーザー自身は何も操作できず、水槽の中の魚を外から眺めるように、自分の分身の行く末をただ見守ることしかできません。

あなたはこの仮想空間で、どのように集団と関わり行動するでしょうか。


Connected Ink 2020 アートワーク5

エスディーテックは、コンセプト企画、UIデザイン、機械学習モデルおよびアプリケーションの開発を担当しました。  



Developer's Note 

2020年、コロナ禍はモノづくりの現場に非対面・遠隔化の波をもたらしました。

今回の開発工程でも機械学習のデータ収集の多くを遠隔で実施。

複数台のカメラとビデオ通話を通して、事前説明・心理アンケート・実験実施・事後インタビューの約半数を遠隔対話形式で進めました。

イベント開催期間中は、オンラインのブース出展に加えて、新宿の現地会場で「遠隔の立ち合い」にも挑戦。

エンドユーザーとの対話を重視するわたしたちにとって、遠隔参加は苦渋の決断でしたが、議論の場に(在宅勤務中の)開発者チームを次々巻き込んで広がる多対多の柔軟な対話展開は、新しい時代の到来を予感させる素晴らしい体験でした。


リモート開催の様子

 

Works
デジタルペンのデータから個人と集団の関わりを推論するシステムを展示
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